中学校で勉強する前置詞forの基本的なイメージと使い方

なんとかしたいやり直しの英語学習
なんとかしたいやり直しの英語学習
中学英語の基礎から始めよう~英語が苦手な初心者向け~

前置詞forのイメージと使い方

前置詞のforは、「~のために」という意味で使うものと中学生の時に学びましたが、「~のために」の他に、交換・利益、原因・理由、期間向き合うという広い意味合いを持っています。

forの使い方がよくわからないという方は、「~のために」という意味だけを覚えるのではなく、次に紹介する基本イメージと例文を覚えてください。

前置詞はいろいろな場面で使えるので頭がこんがらがってきそうですが、forの基本イメージが理解できているとforの使い方がわかってきます。

このページの目次

1.前置詞forの基本となるイメージをつかむ

中学校の時に前置詞のforは、母のために(for my mother)、あなたのために(for you)のように「~のために」という意味で英語の先生から教えられたと思いますがみなさんは覚えていますか。

私たちが中学生だった頃は、「~のために」という意味だけ覚えていれば英語のテストの解答で特に不自由はありませんでしたが、いろいろな英文に触れていくと「~のために」という意味だけでは理解ができないものにぶつかってきますよね。

forを辞書で調べてみると、「前に」という原義から主な意味として、目的・交換・理由・関連・範囲を表すと書いてあります。

中学校で勉強する「~のために」という意味は、目的のことを表していたんですね。

ここで気をつけてもらいたいことは、toにもforと似たような目的の意味を持っていますが、forとは少し意味が違うことです。

前置詞のforの意味のイメージ
toの基本イメージ
目的に向かって目的地に到達する意味があります。
forの基本イメージ
目的の方向に向かう(又は心が向かう)だけですので目的地に到達するという意味は含んでいません。

このように、forは中学校で勉強した「~のために」という意味だけではなく、もっと広い意味を持っていることが理解できたでしょうか。

前置詞の意味を覚える時は、まずはコアとなるイメージを覚えてから、その基本となるイメージを派生させて考えると覚えやすいと思います。

スポンサーリンク

2.前置詞forの使い方を例文で考えてみましょう

ここで紹介する前置詞のforを使った例文は、「~のために」という意味で中学生の時に勉強した知識が身についていれば理解することができます。

また、「~のために」という意味で理解できないものは、forの本来の「目的の方向に向かう」という意味から派生させて、「交換・利益」、「原因・理由」、「期間」という意味をイメージしてもらうと理解が深まると思います。

中学校で勉強した「~のために」の意味で使うfor

例1.

for me
日本語:私のために
意味:私という目的の対象人物に心が向かっているイメージを表しています。

例2.

I bought a book for you.
日本語:私はあなたのために本を買いました。
意味:あなたという目的の対象人物に心が向かっているイメージを表しています。

例3.

This is a present for you.
日本語:これはあなたのためのプレゼントです。
意味:あなたという目的の対象人物に心が向かっているイメージを表しています。

例4.

I'm looking for my pen.
日本語:私はペンを探しています。
意味:ペンという目的の対象物に思いが向かっているイメージを表しています。

例5.

This house is too small for me.
日本語:この家は私にとってとても小さすぎます
意味:他の人では小さくないのかもしれませんが、私にとっては小さいというイメージを表しています。

例6.

I work for a bank.
日本語:私は銀行で働いています。
意味:銀行の従業員として働いているイメージを表しています。

例7.

I go for a walk every day.
日本語:私は毎日散歩に行きます。
意味:散歩という目的に向かうというイメージを表しています。

目的の方へ向かうという意味で使うfor

例1.

I go for Tokyo.
日本語:私は東京へ向けて行きます。
意味:東京という目的の方向に向かうというイメージです。
※目的地に着いたかどうかはわかりません。

例2.

This train is for Tokyo.
日本語:この電車は東京へ向かいます。
意味:東京という目的の方面に向かうというイメージを表しています。

交換・利益という意味で使うfor

例1.

I paid a thousand yen for this ticket.
日本語:私はこのチケットに1000円支払いました。
意味:チケットと1000円を交換するイメージです。

例2.

I gave you my book for your book.
日本語:私はあなたの本と交換するために私の本を渡しました。
意味:私の本とあなたの本を交換するイメージです。

例3.

This car is for sale.
日本語:この車は売り出されています。
意味:利益を得る目的で交換するイメージです。

原因・理由という意味で使うfor

例1.

for this accident
日本語:この事故の理由で
意味:事故いう原因・理由のイメージを表しています。

例2.

I was fined for speeding.
日本語:私は、スピード違反で罰金を科せられました。
意味:スピード違反いう原因・理由のイメージを表しています。

例3.

I'm sorry for my mistake.
日本語:間違えてごめんなさい。
意味:間違えという原因・理由のイメージを表しています。

~の割りにという意味で使うfor

例1.

for his age
日本語:彼の年齢の割りにしては
意味:for~は、forの根本的な意味はありませんがよく使われます。

期間という意味で使うfor

例1.

I walked for five hours in the mountain.
日本語:私は山の中を5時間歩きました。
意味:5時間という時間の幅を表しています。

例2.

I have been to Australia for ten days.
日本語:私は10日間オーストラリアに行ったことがあります。
意味:10日の間という期間を表しています。

例3.

I was in Osaka for November.
日本語:私は11月の間は大阪にいました。
意味:11月の間という期間を表しています。

例4.

for ten years
日本語:10年の間
意味:10年の間という期間を表しています。

3.forとduringの違い

forは期間を表す前置詞ですが、duringも期間を表す前置詞ですよね。

forとduringの違いがいまいちよくわからない方がいると思いますので、両者の期間の違いについて少し説明をします。

まずはforの期間ですが、不特定の期間について表す時に使います。

for a week
日本語:1週間の間
for six days
日本語:6日間の間
for a long time
日本語:長い間

ちなみに、in a weekならば1週間で(1週間以内で)、in six daysは6日間で(6日以内で)という意味になります。
※forはどのくらいの期間続くのか、inはどのくらいの期間かかるのかを表すときに使います。

このように、forは不特定の期間を表す時に使うのに対して、duringは次のように特定の期間を表す時に使います。

during the day
日本語:日中
during the night
日本語:夜の間
during the winter
日本語:冬の間

forとduringの違いは理解できたでしょうか。


スポンサーリンク
スポンサーリンク