中学校で勉強する前置詞atの基本的なイメージと使い方

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前置詞atのイメージと使い方

前置詞のatは、「~に」という意味で使うものと中学生の時に学びましたが、「~に」の他に、状態、目標物、所属という広い意味合いを持っています。

atの使い方がよくわからないという方は、「~に」という意味だけを覚えるのではなく、次に紹介する基本イメージと例文を覚えてください。

前置詞はいろいろな場面で使えるので頭がこんがらがってきそうですが、atの基本イメージが理解できているとatの使い方がわかってきます。

このページの目次

1.前置詞atの基本となるイメージをつかむ

中学校の時に前置詞のatは「~に」という意味で英語の先生から教えられたと思いますがみなさんは覚えていますか。

私たちが中学生だった頃は、「~に」という意味だけ覚えていれば英語のテストの解答で特に不自由はありませんでしたが、いろいろな英文に触れていくと「~に」という意味だけでは理解ができないものにぶつかってきますよね。

atを辞書で調べてみると「時間や場所の一点」を表すと書いてありますので、atは中学校で勉強した「~に」ではなく「狭い一点」を指し示すという意味で覚えておけばいろいろな場面で応用ができます。

前置詞のatの意味のイメージ

atが本来持っている一点という意味を応用すると、時間の一点、場所の一点の他に、いろいろな一点に利用することができるようになります。

例えば、atは次のような一点を表すことができます。

  1. 行動している途中
    行動している動作の中の一点を示す。
  2. 目標物を指し示す
    目標としているものの一点を示す。
  3. 攻撃的である
    一点に圧力がかかっている状態。

このように、atは中学校で勉強した「~に」という意味だけではなく、もっと広い意味を持っていることが理解できたでしょうか。

前置詞の意味を覚える時は、まずはコアとなるイメージを覚えてから、その基本となるイメージを派生させて考えると覚えやすいと思います。

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2.前置詞atの使い方を例文で考えてみましょう

ここで紹介する前置詞のatを使った例文は、「~に」という意味で中学生の時に勉強した知識が身についていれば理解することができます。

また、「~に」という意味で理解できないものは、atの本来の一点という意味から派生させて、「状態」、「目標物」、「所属」、「速度・金額・温度」、「能力」、「極限」という意味をイメージしてもらうと理解が深まると思います。

中学校で勉強した「時間の一点」を表す意味で使うat

例1.

I came home at eight p.m.
日本語:私は午後8時に帰宅しました。
意味:午後8時という時間の一点を表しています。

例2.

at noon
日本語:正午に
意味:正午という時間の一点を表しています。

中学校で勉強した「場所の一点」を表す意味で使うat

例1.

She is at a restaurant.
日本語:彼女はレストランにいます。
意味:レストランという場所の一点を表しています。

例2.

at the station
日本語:駅で
意味:駅という場所の一点を表しています。

例3.

at the front door
日本語:玄関で
意味:玄関という場所の一点を表しています。

例4.

at the top of the mountain
日本語:山の頂上で
意味:頂上という場所の一点を表しています。

動作の状態を表す意味で使うat

例1.

I am at work.
日本語:私は、今仕事中です。
意味:仕事という動作をしている最中の一点を表しています。

例2.

at a discount
日本語:割引中
意味:割引という動作をしている最中の一点を表しています。

目標物を表す意味で使うat

例1.

I looked at the bird.
日本語:私はその鳥を見ました。
意味:鳥という目標物の一点を表しています。

例2.

She smiled at me.
日本語:彼女は私に微笑みかけました。
意味:私という目標物の一点を表しています。

例3.

I threw a ball at him.
日本語:私は彼にボールを投げつけました。
意味:目標物は彼で、彼一点に力が掛かっていることを表していて攻撃的な意味合いも含まれます。

所属を表す意味で使うat

例1.

I am a student at the University of Tokyo.
日本語:私は、東京大学の学生です。
意味:東京大学に所属していることを表しています。

速度・金額・温度を表す意味で使うat

例1.

I was driving at 30 kilometers an hour.
日本語:私は時速30kmで車を走らせていました。
意味:時速30kmという速度の一点を表しています。

例2.

I bought a notebook at 100 yen.
日本語:私は100円でノートを買いました。
意味:100円という金額の一点を表しています。

例3.

at 35 degrees Celsius(at 35℃)
日本語:摂氏35度で
意味:35℃という温度の一点を表しています。degrees Celsiusとは℃のことです。

能力を表す意味で使うat

例1.

I am good at baseball.
日本語:私は野球が得意です。
意味:野球が得意という能力を表しています。

例2.

He is bad at skiing.
日本語:彼はスキーが苦手です。
意味:スキーが苦手という能力を表しています。

極限を表す意味で使うat

例1.

I'll go to bed by 10:00 p.m at the latest.
日本語:私は遅くとも午後10時までには寝ます。
意味:午後10時までに寝るという極限を表しています。

例2.

I walked at least two hours in the park.
日本語:私は公園の中を少なくとも2時間歩きました。
意味:少なくとも2時間歩いたという極限を表しています。

例3.

I can get 70 out of 100 points on the English test at best.
日本語:私は最高でも(いくらよくても)英語のテストで100点満点中70点しか取ることができない。
意味:最高でも70点しか取れないという極限を表しています。

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